4.星の博士たち |
博士1 |
(望遠鏡をのぞいて)ムム。ムムムム。
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博士2 |
博士?どうなされました?
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博士1 |
フムフム。ほぉー。。。フムフム。 |
博士3 |
(大声で)は・か・せ!ワァッ!
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博士1 |
おお!驚かすでないぞ。
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博士2 |
驚かせてるのはそっちですよ。何をみてたんですか?
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博士3 |
そうです。私たちにも望遠鏡を見せてください!
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博士1 |
実は西の方に不思議な星が見えてのぉ。。。ありゃきっとユダヤの王がお生まれになったしるしじゃぞ。
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博士2 |
ユダヤ人っていえば、あの…アブラハムの子たちですか?
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博士3 |
そうとなればさっそく会いに行きましょう。
かねてから用意しておいた黄金、乳香、没薬を捧げると
きっと喜ばれますよ。
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博士1 |
フム。さっそく準備に取り掛かろう。道はとおいぞ。。。 |
(宮殿に到着) |
博士全員 |
ユダヤの王としてお生まれになった方は、どこにおられますか? われわれは東の国でその方の星を見たのでその方を拝みにきたのです。
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ヘロデ王 |
わしに赤ん坊はおらぬが…何かの間違いではないのか? これこれ。聖書に詳しい者を呼んで、どこに生まれたか調べてまいれ。
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(声だけ) |
それはユダヤのベツレヘムです。
預言者ミカがこう記しています。
ユダの土地、ベツレヘムよ、おまえはユダのなかでも決して小さい者ではない。おまえの中からひとりの王が出て、わが民イスラエルの牧者となろう。
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ヘロデ王 |
よし。その言葉通りならば、ベツレヘムへ行って調べてくるがよい。その子が見つかったらぜひ知らせてくれ。、わしも拝みに行きたいから。
(コソコソ話で)見つけたら殺してくれようぞ。
誰がわしの息子以外の子を王にしてやるものか!
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博士1 |
さあ。もうひとがんばりじゃ。
ようやくユダヤの王さまに会えるぞ。 |
博士2 |
博士。あの星、さっきよりずいぶんと大きく見えますね。 |
博士3 |
まるでわたしたちの道案内をしているようですよ。 |
★讃美歌「おほしがひかる」
※歌の間、博士たちとらくだは楽しそうに行進する
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