讃美と会衆 日本とスコットランド民謡

●神話の図式化
 19世紀:日本におけるピューリタンの社会契約の図式の展開
 文化的教育、ベビー・オルガン、etc.

例)讃美歌301「やまべにむかいてわれ」

・欧米と共通の讃美歌を歌うことにより、キリスト教社会との同質
 な契約関係を表明し、聖書の民の歴史への参入を果たす過程にあ
 る教会

・アメリカにおいて礼拝の共通語となった英国のローカルチャーが、
 日本においても同じ社会契約の役割を演じ展開していく

●文化的背景
・讃美歌作家の別所梅之助は明治版「讃美歌」の編集委員で、日本
 的な美学を連綿に表した花鳥風月を愛でる讃美歌は、当時の彼が
 目指した新しい試みであった
・この讃美歌301では、かつての花鳥風月の美学から展開して、
 聖書によるエホバ神との契約という観点に立ちえた歴史的なもの
 (個人的には続きがもっと聴きたかった)
・明治の日本でスコットランド民謡の節が好まれた背景には、高い
 音にこぶしをつける独特の唄い回しが、追分節や長唄のに似てい
 たためではないかと思われる
・社会契約と聖化という観点では、ファシズムに協調した教会も、
 同じ契約の動機付けを日本軍の荒政地支配のうちに見出した





お祈り



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