◆ネコの手工作員 for CLIE
●手のひらコンピュータの使い心地を完璧にするには、少なからず手助けが必要である。というかカユイところに手が届く、これがパームの神髄でもある。現場ではよくネコの手も借りたいほど忙しいときがある。そこのブルーシートを少し押えて欲しいとか、本当にネコがきて足でチョッと…(^_*)\バキッということも多々ある。CLIEくんには「MSなんちゃら」というユーティリティ・ソフトが付いているが、さらにネコの手も借りたいほどの心意気で、西から東からCLIEくんに手を差し伸べるべくいろいろな工作員が張り巡らされております。いざアプリを使うときに不便だと感じたら少しずつカスタマイズ。あなたのCLIEはどうだろう。
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1.文字系工作員の日々雑感 ●せっかくのハイレゾ表示もソニー嬢だけの独自仕様なので、通常のアプリも手揉み足揉みでクッタクタ。そうした文字表示に疲れたアプリに進むべき路をしめすのがSwichDashとhrFontHackの兄弟でござります。SwichDashはハイレゾ早生期であった頃、ローレゾアプリの選択にハイレゾ機能を停止することによるアプリ起動の延滞を解消する工作員としてデビュー。今ではハイレゾ表示するとメイキャップが崩れたり、混乱して卒倒してしまうアプリとの緩和材として用いられております。hrFontHackはその反対にハイレゾ文字をさらにちっちゃく表示するソフトで、文面の表示範囲を広くとるための工作員。これらの組合せでアプリを混乱なくつつがなく起動させることのできるよしなし。 とくにPEG-T400の場合はあらかじめSwichDashでハイレゾ・ローレゾを振り分けてあったほうが起動時間の短縮とともに、エラーを低減できる。ハイレゾ対応のものでもメニューを開くと画面が真っ白になるなどのものが多々あるので、おまじないと思ってONにしておいたほうがいい場合もある。 【SwichDashを使用するアプリ】
※ハイレゾ対応ではないがSwichDashをOFFにしてハイレゾ表示になるアプリ QuickSheet Ver.5.1.1、HyperDia |
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●日本語OSではさらに困ったことがいくつかある。ヨーロッパ系のスパイが何を言ってるのかよく判らないときがあるのだ。 もちろん彼らから言わせれば漢字そのものが東洋の神秘なのだそうだが…。そこに登場したのがFontHack123。OSに関係なくアプリの表示を英語版のフォントセットに換えてしまう。アプリ毎に設定が可能なので密室の出来事として他のアプリに漏れる心配はない。ただし日本語のソフトをDA起動したりすると大混乱に陥るクセがある。 |
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2.ボタン系工作員の日々雑感 ![]() Visorでも便利で使っていましたが、最近ハイレゾ化を果たし更にカッコよく便利になりました。カテゴリをリングとして分類し、Backボタンでリングのジャンプ、ジョグダイヤルでアイコンをクルクル回しながらソフトを選ぶことができます。単純な操作感で見た目にも愉快なランチャーです。リング内のアプリを起動した順に並べかえてくれるのも便利。私の場合、73アプリあるなかの必要なアプリを5つのリングに7〜11アプリ振り分けて切り替えています。 |
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【RonDoに割り当てたアプリ】:2002年9月現在
※CLIEの拡張機能を乗り切るのに設定項目が一番多くなる あとは情報&辞書関係が一番増やしたい項目 現状では通信系のアプリはヤメてる。(そのうち復活?) デス川柳は寒すぎるとの評判で一時使用停止 |
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![]() 本当は4分割して起動できるところを、私自身はゴルゴたんのような腕利きスナイパーではないので、半分だけに絞ってアプリを起動しております。検索ボタン要員のFind Button Hackも同じスナイパーの仲間。 実はFind Button Hackを使うとDAソフトが2つ同時に使えるのです。
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3.メモリ系工作員の日々雑感 ●思い出は甘いものばかりではない。少ない記憶力はニヒルに切り捨てるのがプロの工作員の常識。しかしやっぱり家のタンスの隅にでもしまいこんで置きたいものもある。パームのデータもしかり。OS4.0になってからサポートされた外部メモリのサポートは、印籠しか持ちそうにない黄門さまのかげで、やれ情報とか弁当とかを持ち歩くスケさんカクさんのような存在である。なんでもしていいわけではなく、黄門さまのご機嫌を損ねぬよう赦しを得てから行動する。それがVMFサポートってやつでさぁ。(これではちっとも話が判らない) 気を取り直してPiDirect IIの紹介である。これはVMFサポートに対応していないアプリで、外部メモリに収納したデータをあたかもRAMのなかにあるかのように思い込ませる、いわば嘘も方便のアプリである。メモリスティックからの起動は、Xiinoのような500kBある大型アプリでも3〜5秒と比較的早く、たまに使うアプリならほとんど問題ない。ただしHotsyncのときにはPiDirectを解除するのでPCとデータ連携したいアプリには向かない。またランチャーでのカテゴリ分けに登録できない(HotsyncするたびにPiDirectが解除されるので、見掛け上アンインストールされたようになる)し、どのアプリを終了しても[データベース更新中…]という表示が出て2〜3秒のアイドリングが生じる。
ちなみにHotsyncにこだわらなければQuickSheetやXiinoの本体も収納→起動できます。 (アプリ起動は逆にバックアップデータなどをRAMに残して本体のみを移すのが好いみたい) |
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●特別編:【失敗のタネ:メモリアル】…見よう見まねはケガのもと 2002年7月20日昼: 最近JackFlashなる危険分子が横行している。8MBにギッシリと標準アプリを忍ばせているクリエならずともメインメモリ、特にFalsh ROMの容量をいじりたくなるのは誰でも一度は経験すること。人間とは本当に弱い生き物でございます。 そういう貴兄に微笑みかけるのが不適なウサギくん ![]() ほら、だんだんあなたは眠くな〜る…(^_*)\バキッ そう一度見つめられたらフラフラとレジストしてしまう。そして同封のJackSafe(全然セーフじゃない)をポチッと押した途端…強制リセットしてポアしてまんがな。OSの立ち上がるところで「Palm Powerd」の画面のまんま、左上に由々しき黒点を点滅させて固まっている。ハードリセットしても同じ状態。つまりFlash ROMの内容がとんでしまわれたのです。液晶の点いたまんまバッテリーの立ち消えるまでこの画面は永遠につづくのでございます。壊したのはT400の限定ブラックモデルですよ〜!!!〜南〜無〜(ToT) (同日夕刻) ということで、いろいろな人に訊いてみたら、この手の故障はメーカーでは修繕してくれない…お金で解決できると思ったら大間違い…残る手は自分でなんとかすること…等々、よもや世も末という感じの意見でございました。そこで閃いたのがPDA工房の内蔵RAM 16MB化サービスの話しでございます。そのままでは認識しない16MBメモリチップをROMのソフトウェアをいじって認識させるとかなんとかの記憶が甦り、さっそくメールで連絡。 2002年7月21日夕方: …この間にT650を秋葉に行って買い込んでいた… 翌朝方までにHotsyncで悪戦苦闘。 Hotsync IDが違うとレジストできないアプリ数種を買い込む。 ※忘れてはいけない…これは私用を兼ねた業務用関数電卓なのである…という無理な言い訳… 2002年7月22日夕: 会社から帰宅するとPDA工房からメールが… 1.ROMのバックアップがあればなんとかなるかもしれない 無ければ著作権違反で修理できないこともある 2.現物を調査して修理可能ならば見積もりいたします 3.調査は無料で送料は実費で …という大変親切な返事。 2002年7月26日昼: どうしようかと悩んだ結果、無くてもともと、調査してダメならあきらめよう、とクリエ本体とROMのバックアップを入れたCD-Rを郵送してみた。例の巾着袋に入れて…電源の切れた物言わぬT400は「2001年 宇宙の旅」のモノリスのような不思議な感じの物体でした。つまりただの四角い鐵《くろがね》。 (…その間の数日はT650のセットアップと66MHzサクサク検索を満喫…) 2002年7月31日夕: そして返ってきたメールには… 1.ROMの修理は可能です 2.見積もりは、ROMの復元=5,000円、16MB化サービス=12,800円 3.今後の作業指示を願います 2002年8月1日朝: いわずもがな「どちらもお願いします」の一言返事で発注いたしました。 (同日昼) 友人に話したところ「で、ROMの復元だけでいいじゃん?」と言われたが「…イヤ、二度とオイタをしないために」とバツの悪そうな返事に大爆笑されてしまいました。たかが3万円弱の携帯端末に喜怒哀楽している私が可笑しかったのでしょう。(ちなみに彼はトリコメールでSDカードからWinCEを起動するマニアで、最近SDカードをとばしてしまわれたそうです…意外に他人のことはどうでもいい感じがする(オマエモナー)) (同日夕刻) PDA工房より「機器の発送をいたしました」との連絡。手、手早い…明日には着くのか…!! 2002年8月2日夕: 無事グレードアップしたT400改が到着。 ![]() (後日談) 結局T650はどうなったかというと、青空文庫を1時間ほど読んだところでバッテリー表示が60%を示したのを機に、これではイカンという結論に。もうひとつはカラー液晶を手にとってみた途端「これじゃパソコンと同じ」という偏屈な気分にサラされ候。(それが究極の目的でクリエを買う人も多いというのに…)この騒動のために出費した金額は39,800(クリエT650)+17,800(PDA工房修理)+9,500(再レジストしたアプリ)=67,100円+α…この出費は12月のボーナスまで永遠に語り継がれるであろう…(^_*)\バキッ |
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4.時間系工作員の日々雑感 ![]() とうことでWorldMateがただの世界時計でないところは、左隅のベルの上にあるクルクルをポチッと押すと、パームの時計をインターネットの標準時に合わせてくれる。しかし無線なり電話なりの通信手段は必ず必要なので、何事も人里に居るうちに行うのが適当と思われます。 |
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5.母艦のボスの日々雑感 ●工作員といえば当然(?)ボンド・ガールをはじめとする女スパイの活躍である。T-400のウットリとウィンクするような画面切り替えは、昔のモノクロ映画を観るような高貴な感じで、マレーネ・ディートリッヒなみの真っ直ぐな瞳で…ついつい見入ってしまうのである。2週間に一度くらいダダをこねる気ムズカシいところもあるが、まぁそれだけ手が掛かるのはカワイイ証拠。画面の切替中は一緒に片目をつむろう(一般にウィンクとも云う)。またパームからパソコンで作ったコンテンツをひとりコッソリみるのが結構楽しい…Visorなんて名前を聞いたとき、スタートレックのラ・フォージュ少佐が付けてるアレかと思ったくらいですから…それにスタイラスの部分がピヨーンと伸びて通信モード(もちろんサンダーバードみたいに相手の顔が出てくる)に変わるなんてシビれちゃいますよね〜!!…私にとってパームはレトロ・フューチャーなスパイ道具みたいなところがウフフ…(^_*)\バキッ な感じである。(それならPalmIIIだろ!というツッコミはなし)
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